エクラープラスタ ー
零売対象エクラープラスター|処方箋なしで市販で買える薬
エクラープラスターの概要
商品名 | エクラープラスター |
---|---|
カテゴリー | 皮膚外用副腎皮質ホルモン剤(ステロイド外用剤) |
先発/ジェネリック | 先発医薬品 |
価格 (税込) | ¥600 /枚 [LINE割20%OFF適用後価格] |
効能効果 | ◎湿疹・皮膚炎群 ◎肥厚性瘢痕・ケロイド ◎虫さされ ◎痒疹群[じん麻疹様苔癬、ストロフルス、結節性痒疹(固定じん麻疹)を含む] ◎乾癬 ◎掌蹠膿疱症 ◎扁平紅色苔癬 ◎慢性円板状エリテマトーデス ◎環状肉芽腫 |
用法用量 | 患部を軽く洗浄し、よく乾燥させた後、本品を膏体面被覆ポリエステルフィルムに付着させたまま適当な大きさに切り取り、ポリエステルフィルムを取り除き、患部に膏体面を当てて貼付する。 本品は、貼付後12時間又は24時間毎に貼りかえる。 必要な場合、夜間のみ貼付する方法もある。 なお、貼りかえるときにも患部の洗浄及び乾燥を行う。 |
主成分 | デプロドンプロピオン酸エステル |
保管方法 | 室温保存 |
製造販売元 | 久光製薬株式会社 |
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この記事から得られること
本記事ではGrand薬局の薬剤師が執筆しております。
以下のような項目について解説いたします。
◎エクラープラスターの市販での販売状況について
◎薬剤師の視点、経験から見るエクラープラスターについて
◎エクラープラスターの効果、副作用、使い方などについて
エクラープラスターの市販での販売状況について
エクラープラスターは有効成分としてデプロドンプロピオン酸エステルという成分を含んだ外用の貼付ステロイド剤です。
ドラッグストア等でこの成分を含む市販の商品は販売されておりません。
市販では貼付型のステロイド剤はありません。
医療用にしかない成分となります。
エクラープラスターは零売薬局にて処方箋なしで市販で買える対象品です。
薬剤師の視点・経験から見るエクラープラスター
エクラープラスターは貼付型のステロイド剤です。
様々な効果を持ちますが、傷跡や術後の肥厚性瘢痕やケロイドで頻繁に処方されております。
市販の商品にはこれらを治療する商品は存在しません。
そのため皮膚科、美容皮膚科で取り扱われることが多いお薬です。
12時間または24時間貼り続ける使い方のお薬ですので、肌が赤くなったりカブレたりする方がたまに見られます。
使用中は肌を痛めないようしっかりケアすることが大切になるお薬です。
市販の外用剤との併用はしないよう注意しましょう。
エクラープラスターの効果
添付文書にて以下の効果が記載されております。
◎湿疹・皮膚炎群
◎肥厚性瘢痕・ケロイド
◎虫さされ
◎痒疹群[じん麻疹様苔癬、ストロフルス、結節性痒疹(固定じん麻疹)を含む]
◎乾癬
◎掌蹠膿疱症
◎扁平紅色苔癬
◎慢性円板状エリテマトーデス
◎環状肉芽腫
[エクラープラスター 添付文書より引用]
→様々な効果が認められておりますが、本剤は肥厚性瘢痕・ケロイドで一番処方されることが多いです。
エクラープラスターの副作用
添付文書より、副作用情報をご紹介いたします。
〈5%以上または頻度不明〉
◎皮膚の真菌性(カンジダ症、白癬等 )、細菌性(伝染性膿痂疹、毛のう炎等 )感染症、ウイルス感染症
◎ステロイドざ瘡)、ステロイド酒さ・口囲皮膚炎(顔面の紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑)
◎そう痒、疼痛 、ヒリヒリ感、潮紅、紫斑、水疱、び爛等の皮膚刺激症状や汗疹、過乾燥、亀裂、出血、貼付部位のムレや悪臭、皮疹の悪化
◎皮膚の刺激感、発疹等
→皮膚の痒みや発疹がよく見られます。
〈0.1%-5%未満〉
◎ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)、魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、多毛、色素脱失等
重大な副作用(頻度不明)
◎緑内障、後のう白内障
眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがあります。
大量又は長期にわたる広範囲の使用により、後のう白内障、緑内障等の症状があらわれることがあります。
異常が認められた場合、すぐに使用を中止し医師の診察を受けてください。
市販のステロイド剤でも同様のことが言えます。
エクラープラスターの臨床成績
国内臨床試験で以下の結果が出ております。
デプロドンプロピオン酸エステルテープ剤における一般臨床試験として386例、比較臨床試験として312例の総計698例について臨床試験を実施し、デプロドンプロピオン酸エステルテープ剤の有効性が認められている。
[添付文書より引用]
有効率(%)を以下に記します。
疾 患 名 | 有効率(%) (かなり軽快以上/評価例数) |
湿疹・皮膚炎群 | 90.7(166/183例) |
虫刺され | 90.2(37/41例) |
痒疹群 | 79.6(113/142例) |
乾癬 | 94.0(126/134例) |
掌蹠膿疱症 | 92.9(39/42例) |
肥厚性瘢痕・ケロイド | 51.9(28/54例) |
扁平紅色苔癬 | 88.9(32/36例) |
慢性円板状エリテマトーデス | 81.4(35/43例) |
環状肉芽腫 | 91.3(21/23例) |
計 | 85.5(597/698例) |
エクラープラスターの注意点
注意点をいくつかご紹介いたします。
重要な基本的注意
◎大量又は長期にわたる広範囲の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわ
れることがあります。
◎症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止してください。
◎症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止しましょう。
妊婦の方
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用をしないこと。
小児の方
発育障害をきたすおそれがあります。
高齢者の方
大量又は長期にわたる使用に際しては特に注意しましょう。
一般に生理機能が低下しております。
その他の注意点
■皮膚感染症の方は使用できません。(症状が悪化する可能性があります。)
■市販薬や処方箋なしの薬との併用する際は、専門家(薬剤師など)に相談しましょう。
■使い方が特殊なお薬ですので不安な方は薬剤師に確認してから使ってください。
■処方箋なしの薬は通販のような販売はできません。
■エクラープラスターを使用しても症状が改善されない場合は、医師の診察を受けてください。
参考文献
添付文書(エクラープラスター)
くすりのしおり(エクラープラスター)
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
この記事を書いた人
エクラープラスターは零売薬局にて処方箋なしで市販で買うことができるお薬です。
肥厚性瘢痕やケロイドでよく使われるお薬です。
使用しても改善しない場合や悪化する場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
また市販の外用剤との併用には注意しましょう。