強力ポステリザン軟膏

零売対象強力ポステリザン軟膏｜処方箋なしで市販で買える薬

処方箋なしで市販で買える薬強力ポステリザン軟膏の概要

この記事で得られること

本記事はGrand薬局の薬剤師が執筆しております。
以下の項目について解説しております。

◎強力ポステリザン軟膏の市販での販売状況について
◎薬剤師の視点・経験から見る強力ポステリザン軟膏について
◎強力ポステリザン軟膏の効果、副作用、ジェネリック、使い方などについて

薬剤師の視点・経験から見る強力ポステリザン軟膏について

強力ポステリザン軟膏は痔に関する症状で処方されやすい一般的なお薬です。

裂肛による出血や痔核（中の痔、イボ痔）、または肛門周囲の皮膚炎などで処方されます。

痔の薬は他にも様々な種類があり、ステロイドの有無や局所麻酔剤の有無などによって薬が分けられます。

市販で販売されている一般用医薬品にも痔の薬にもステロイド剤や局所麻酔が配合された薬が存在します。

強力ポステリザン軟膏は弱めのステロイド剤が入っているタイプとなります。

処方箋なしで市販で買える強力ポステリザン軟膏の効果

強力ポステリザン軟膏は以下のような効果を持ちます。

◎痔核・裂肛の症状（出血、疼痛、腫脹、痒感）の緩解
◎肛門部手術創
◎肛門周囲の湿疹・皮膚炎
◎軽度な直腸炎の症状の緩解
［添付文書より引用］

→出血から痛み、痒み、炎症まで幅広く効果を示す特徴があります。

強力ポステリザン軟膏の副作用

強力ポステリザン軟膏の添付文書より以下の副作用が報告されております。

〈0.1%-5%〉

◎そう痒感

〈0.1%未満〉

◎便意
◎適用部位不快感

〈頻度不明〉

◎接触皮膚炎
◎紅斑
◎発疹
◎皮膚刺激感
◎皮膚及び陰部の真菌感染症（カンジダ症、白癬等）、ウイルス感染症、細菌感染症

強力ポステリザン軟膏の有効成分

冒頭にも記載しておりますが、強力ポステリザン軟膏には2つの有効成分が含まれております。

◎大腸菌死菌浮遊液
◎ヒドロコルチゾン

大腸菌死菌浮遊液は、「局所感染防御作用」「創傷治癒促進効果」があります。

ヒドロコルチゾンは、ステロイド剤であり、「抗炎症作用(熱炎症抑制、浮腫抑制等)」があります。

これらの作用により治療し症状を緩和させます。

強力ポステリザン軟膏の市販での販売状況について

強力ポステリザン軟膏と同じ成分を含む市販の商品は存在しません。

強力ポステリザン軟膏は医療用医薬品ですが、非処方箋医薬品に該当するため処方箋なしで市販で販売できる対象品となります。

強力ポステリザン軟膏の注意点

使用するにあたり注意点をいくつかご紹介いたします。

重要な基本的注意

長期連用により、全身投与の場合と同様な症状があらわれることがあるので、長期連用は避けること。
［添付文書より引用］

→強力ポステリザン軟膏にはステロイド剤が含まれているため長期間の使用は注意しましょう。

妊婦の方

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
また、大量又は長期にわたる使用を避けること。
［貼付文書より引用］

→妊婦、妊娠の可能性のある方は自己判断せず、必ず医師の判断のもとで使用してください。

授乳婦の方

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
［添付文書より引用］

→妊婦の方同様、授乳中の方も医師の判断のもと使用することが重要です。

小児の方

ステロイド剤の大量又は長期の使用により発育障害を来すという報告がある。
［添付文書より引用］

高齢者の方

患者の状態を観察しながら使用すること。一般に副作用があらわれやすい。
［添付文書より引用］

その他の注意点

■強力ポステリザン軟膏を使用しても症状が改善しない場合には医師の診察を受けてください。
■使用を忘れてしまった場合は2回分を使用せず、必ず1回分を使用してください。
■強力ポステリザン軟膏を保管する際は高温多湿を避けましょう。
■処方箋なしで市販で買える医療用医薬品は通販できません。
■市販で販売している一般用医薬品や処方箋なしでの医療用医薬品を併用する際は薬剤師等に併用の確認をしてください。

参考文献

添付文書
くすりのしおり

この記事を書いた人

Grand薬局　上野店
店主＆薬剤師　箱石智史

強力ポステリザン軟膏は各種痔症状で処方されるお薬です。
弱めのステロイド剤が配合されており、マイルドな印象を持ちます。