冷え性におすすめの漢方薬

『足先がずっと冷たい』
『指先がかじかむ』
『足腰が冷える』

と言った冷え性体質でお悩みではありませんか？

そんなあなたにおすすめできる漢方薬が薬局では販売されています！

ではどのような漢方薬がおすすめなのでしょうか？

冷え性にお困りのあなたにぴったりの漢方薬を今回紹介していきたいと思います！

【結論！】冷え性のおすすめの漢方薬

冷え性にお困りのあなたにおすすめしたい漢方薬として以下のような漢方薬がございます！

体から発する熱を作りだす力が足りない場合、身体の循環が足りない場合、身体の水の巡りが悪い場合など、実は原因は様々と言われており、それに合わせた漢方薬を選ぶことがおすすめです！

・八味地黄丸
・加味逍遙散
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯
・人参養栄湯
・当帰芍薬散

それぞれ1つずつ解説していきます！

冷え性におすすめの漢方薬①　八味地黄丸

１つめのおすすめの漢方薬、八味地黄丸です。

8種類の生薬から構成される漢方薬ですが、腎虚という下腹部周囲（泌尿器、腎臓、生殖器）の機能低下を伴っている症状に効果的で、ブシやケイヒといった生薬は身体の循環を促進、ジオウやサンシュユ、サンヤクは滋養効果、更にボタンピやブクリョウ、タクシャは体内の水の流れを整えて、冷え性に効果を発揮します！

ただし、胃が弱い方には少々負担があるため、注意が必要です。

冷え性におすすめの漢方薬②　加味逍遙散

続いてのおすすめの漢方薬、加味逍遙散です！

10種類もの構成生薬からなる漢方薬ですが、血の巡りが上手く循環しない場合に起こる部分的な冷え性に効果的な漢方薬です！

冷え性の中でも手足末端や下半身が冷えやすい体質にはおすすめです。血の巡りが改善すると、身体の隅々まで熱を伝えられるようになります。

冷え性におすすめの漢方薬③　当帰四逆加呉茱萸生姜湯

少々名前が長く覚えにくいですが、冷え性におすすめの漢方薬、当帰四逆加呉茱萸生姜湯です！

こちらは身体の気力や血の巡りのどちらも落ちている場合におすすめです。

身体を温めつつ熱の産生量も維持できるという漢方薬で、9種類の生薬から構成されます。

呉茱萸（ゴシュユ）や細辛（サイシン）といった生薬が特徴的で、それらが体の中で温もりを産生しますので、根本的に冷えが強い場合におすすめです。

この漢方薬は2000年前から承継され続けており、現代でもなお活躍しているすごい漢方薬です！

冷え性におすすめの漢方薬④　人参養栄湯

人参養栄湯です！

この漢方薬は、全身の冷え性に使用されます。特に体力が非常に低下している方の気血水といった巡り全般を大きく整えて症状を改善することができます。

自覚症状を改善する報告などもされているため、試す価値がありそうです！

特に人参という生薬が、滋養強壮作用を持っており、身体が弱っている方には特におすすめです！

冷え性におすすめの漢方薬⑤　当帰芍薬散

最後にご紹介する冷え性におすすめの漢方薬は当帰芍薬散です！

こちらの漢方は聞いたことのある方が多いかと思われます。

婦人科の３大漢方となります。

特に色白で貧血気味の方に適していると言われております。

冷え性以外にも生理不順は生理痛の改善などにも効果があり、大変人気のある漢方薬となります。

冷え性の原因とは？

冷え性に対するおすすめの漢方薬、どのようなものがあるか知っていただけたでしょうか？

そもそも冷え性の原因とは何でしょうか？

様々な原因があるとされていますが、

●不規則な生活などによる自律神経の乱れ
●運動量低下に伴う筋肉量低下
●身体が冷えやすい食生活などが挙げられます。

また甲状腺機能低下や貧血なども冷え性の原因となります！

冷え性の対策方法

なかなか改善しない冷え性におすすめの対策方法はあるのでしょうか？

先程の原因と直結するのですが、改善方法としては、以下のような方法があります。

◎飲食を意識する
　…炭水化物やタンパク質などをバランス良く摂取し、また身体を冷やす飲み物（代表格としてコーヒーや緑茶）は避けてみましょう。白湯や紅茶、ウーロン茶、生姜紅茶などは身体を温める飲み物として知られています。

◎入浴を心掛ける
　…1人暮らしの方などで多い冷え性の原因としては、シャワーだけで済ませる行動習慣です。一見シャワーを浴びると温もるように感じますが、それは表面だけしか温まっていないことが多いです。ゆっくりと入浴し身体を温める行動がおすすめです。

◎規則正しい生活を送る
　…睡眠不足が続くことで体調調節を担う自律神経が乱れ、冷え性になることがあります。
決まった時間の就寝と起床を心掛け、寝る前もリラックスできるようにブルーライトなど目の刺激になる行動を慎みましょう。

◎適度な運動を行う
　…決して毎日のハードな運動をする必要がありませんが、毎日の散歩やジョギング習慣、寝る前のストレッチなどを行うことで筋肉量の維持につながり、血行促進や基礎代謝の向上につながります。少し汗ばむ程度がおすすめです。

冷え性に対する漢方薬の働きについて

冷え性の原因や対策について、ここまで紹介しました。

おすすめの漢方薬についても紹介しましたが、その働きはいったいどういうものでしょうか？

主には、水や血といった体内の巡りを改善、また巡る量そのものを多くする効果などが中心となります。

おすすめの漢方薬に含まれる生薬には、そういった特徴をもつものが多く、おすすめの漢方薬で紹介したもの以外でも冷え性改善する可能性もあります。

そのあたりについて、薬剤師に聞くことをおすすめします！

冷え性の漢方薬を使用するにあたっての注意点

冷え性に対する漢方薬を紹介してきましたが、注意点などはあるのでしょうか？

それは冷え性の原因究明ができているかどうかです。

例えば、鉄分不足による貧血や甲状腺機能が低下している場合、手足末端が冷えることがあります。

その場合、冷え性対策のおすすめしている漢方薬を飲んでいても効果が期待できません。

また胃腸が弱い方が飲むのにあまりおすすめしない漢方薬などもあります。

薬剤師に相談してみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

冷え性に使用する漢方薬のおすすめについて紹介しました。

そもそも冷え性には原因があり、その原因を知ることで対策も行いやすくなります。おすすめの漢方薬は、単独で冷え性の症状を改善することは難しいかもしれません。

ただ、注意点などをしっかりと知った上でおすすめの漢方薬を上手に活用すれば、その症状も緩和できることでしょう！

今回紹介した漢方薬についてもっと知りたい方は、当店にお気軽にご相談ください！

本記事の監修者

〈処方箋なしでも病院のお薬が買える零売薬局〉
Grand薬局　上野店
店主＆薬剤師　箱石智史