ニキビで使われる皮膚科の漢方薬【薬剤師が解説】

”思春期の頃からよくできていたニキビ”
”大人になってからもよくできるニキビ”


ニキビ(吹き出物)は10-40代で悩まれる方が多いです!
お肌のお悩みの上位と言っても過言ではないでしょう。

お肌の治療薬が多く出てくるようになって、段々と症状を抑えられるようになりましたが、塗り薬の使い方や副作用など少々抵抗を感じることもあるでしょう。

中には、”漢方も試してみたい”と思われている方もいらっしゃるかと思います。
その中でも皮膚科の漢方薬はたくさんの種類があります。

そこで今回、ニキビの原因、症状への対策、皮膚科で漢方を使用するまでの目安や内容についてまとめてみることにしました。

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ニキビの原因とは?

外見でも気になるニキビですが、どういった原因で発生するのでしょうか?

主な原因としては、

①皮脂の分泌が過剰となり毛穴の詰まり
②毛穴の出入り口が固くなる


といった2つの要因が考えられます。

それらに男性ホルモンが関与しており、アクネ菌という皮膚にずっと存在する細菌の存在も影響しているとされています。

男性ホルモンは男性のみならず女性でも分泌されるホルモンになります。

男性ホルモンには皮脂分泌作用があるため毛穴が詰まりやすくなります。
これがニキビに直結します。

ニキビをこれ以上増やさないために気を付けるべきこと

ニキビの原因は、皮脂や汚れ、アクネ菌の存在が影響することが分かりました。

しかし、それらにどう対策すれば良いでしょうか?

★肌の乾燥から守ること
★肌を清潔に保つこと

これに尽きます。

肌の乾燥状態が続くと皮膚細胞は皮脂を分泌し乾燥から肌を守るように働きます。
この皮脂が詰まりの原因になり、ニキビに繋がります。

また適度な洗顔をしないと角質が詰まり、ニキビができてしまいます。

人よっては脂性肌の方もいるため、そのような方は過度な保湿は避けましょう。
またスキンケア商品を選ぶ際にしっとりタイプを選ぶのはNG!
乳液やクリームを使う際は少量にするなど工夫が必要です。

そして人間は自然と顔を触ってしまう癖があります。
手に付着している雑菌はバカにできず、ニキビの原因にもなります。

また、洗顔やメイクなどで肌を擦りすぎないようにしましょう。
これらの行動は、皮膚への刺激が強く、バリア機能が著しく低下する可能性があります。

皮膚科を受診する前でもニキビ対策として取り組んでみましょう。

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬一覧

皮膚科を受診すると、主にビタミン剤と塗り薬が処方されます。

ビタミン剤には肌の代謝を促進するものや皮脂分泌をコントロールする作用のあるものがあります。

漢方につきましては、初回から処方されることはちょっと少ないです。
漢方が好きなお医者様は上記の薬に追加して処方したりします。

漢方薬は生活習慣やビタミン剤などの補助的な役割としても皮膚科で処方されるお薬です。

実際に皮膚科に受診していても症状が中々改善しない場合や、症状が広範囲に及ぶ場合などでは、皮膚科から漢方が処方されることもあります。

ここからは根拠に基づいて処方される漢方(ガイドラインに基づいた漢方)について紹介していきます。

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬① 《十味敗毒湯》

十味敗毒湯は皮膚科ではよく処方される漢方です。
ニキビの第一選択と言っても良いほど、よく使われております。

10種類の生薬を組み合わせて皮膚における毒素を取り除くことが名前の由来となった漢方で、初期の比較的広範囲に出現する赤みのあるニキビに処方されます。

膿が溜まった状態のニキビにも使われることがあります。
痒みは赤みを取り除きます。

基本的にはニキビが出来立ての時に使用するのが推奨されております。
悪化したニキビには不向きと言われております。

また、皮膚科ではニキビ以外にもアトピー性皮膚炎や蕁麻疹などで使用されることがあり、皮膚科に通っている方になじみが深い漢方かもしれません。

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬② 《荊芥連翹湯》

荊芥連翹湯は熱や炎症を冷ます生薬や、海を排出する生薬、皮膚への潤いや栄養を与える生薬などなんと17種類もの生薬を配合した漢方です!

医師が診察するときに使用する根拠に基づいたガイドラインの中でも比較的推奨度がある漢方であり、ニキビ以外にも蓄膿や慢性扁桃炎などの長引く炎症症状や膿が溜まった状態には効果的とされ、皮膚科を受診して月経不順もあるような状態の方や繰り返すニキビへの追加の漢方として処方されることがあります。

赤ニキビや白ニキビといった全般に使用されます。
慢性ニキビにも効果があります。

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬③ 《清上防風湯》

清上防風湯は医薬品の説明書である添付文書に効能効果としてニキビと記載されている漢方です!

12種類の生薬からできた漢方で、顔面より上部の熱をしっかりと冷まし、初期の赤く炎症を伴ったニキビに使用されます。

脂性肌の赤いニキビに良いとされております。

ただし、比較的体力がある方向けの漢方となります!

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬④ 《桂枝茯苓丸加薏苡仁》

桂枝茯苓丸加薏苡仁は少々長くて覚えにくい名前ですが、婦人科で有名な桂枝茯苓丸という漢方に、肌トラブル全般に使用されるヨクイニンを追加した漢方です。

ガイドラインでは記載がありませんが、毛穴周囲の血行を改善し、ニキビを改善します。

皮膚科以外では婦人科にて生理不順などにも効果のある漢方薬です。

そのため生理に伴うニキビにも効果があると言われております。

またシミ・そばかすでも処方されることがあります。

皮膚科ならではの漢方かもしれません。

ニキビで使われる皮膚科の漢方薬⑤ 《黄連解毒湯》

今までの漢方と異なり、黄連解毒湯はわずか4種類の生薬から構成される漢方です!

黄連解毒湯の生薬の黄連がアクネ菌に抗菌作用を示し、ニキビに効果があります。

皮膚科や内科で処方されることが多い漢方で、実はニキビにも使用されます。

熱感を伴う皮膚の痒みもあるニキビには効果的ですが、体力が低下している方には副作用が出現しやすく、比較的体力があることや、イライラしやすいなどの頭に血が上りやすいと自覚のある方、高血圧のある方に向いています。

ニキビで使われる漢方薬の効果が出るまでの期間

皮膚科でよく処方されるニキビへの漢方を紹介させていただきました!

では、どの程度で効果が出てくるものでしょうか?

正直人によって、効果発現時期はまちまちです。

服用して数日で効果が出る方もおられますが、多くの方は数週間単位で効果が表れることでしょう!

そのため継続して飲み続けるといった意識が重要となります!

ニキビのタイプ別 皮膚科で使われる漢方薬のまとめ

漢方薬の各種類については先程紹介した通りとなります!

ただ、ニキビのタイプによって使用する漢方は調節する必要があります!

◎まず最初に試したい漢方
十味敗毒湯

◎炎症が強く赤くなっている赤ニキビ
→荊芥連翹湯、清上防風湯、十味敗毒湯、黄連解毒湯が皮膚科で処方されます。

◎面皰という毛穴に皮脂が蓋をするコメド状態である白ニキビ
→荊芥連翹湯がよく皮膚科で処方されます。

◎生理に伴うニキビ
桂枝茯苓丸加薏苡仁

面皰はあるものの毛穴が塞ぎきっていない黒ニキビについては、特に推奨される漢方はありません。

他には膿をもった黄ニキビという状態がありますが、排膿散及湯という漢方を皮膚科で処方されることもあります!

まとめ

いかがだったでしょうか?

皮膚科でニキビに使用される漢方は数多く存在しており、その使い分けについても、その特徴によって分類されています。

皮膚科でもらえる塗り薬も非常に良いものが増えていますが、漢方を上手に使用できることもニキビの治療には必要ではないでしょうか?

皮膚科で役立つ漢方についての知識を深めたことで、あなたのニキビ治療に役立てば幸いです!

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本記事の監修者

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Grand薬局 上野店
店主&薬剤師 箱石智史